痛ましい事故
2022.10.28
霜降の候、ますます秋は深まり、
山粧う季節の到来が人々を行楽へと駆り立てる今日この頃。
そんな矢先に起こった先日の観光バス横転は、
多数の方々を犠牲にした痛ましい事故でした。
『走行中、徐々にブレーキが利かなくなり、操縦不能に陥る』恐怖と焦りの中、
最悪の結末を迎えるしかなかった運転者の後悔と悲しみもいかばかりでしょう。
事故現場となった県道のような長く急な下り坂でフット・ブレーキを多用すると
ブレーキの効きが悪くなることがあります。
自動車に発生するこのような現象の一つが、先のバスで起きた ”フェード現象” で、
ブレーキ・ドラムが摩擦で加熱してしまうほどフット・ブレーキを使いすぎることが原因です。
同じく ”べーパー・ロック現象” も、やはり摩擦による加熱でブレーキ液内にできた気泡が
ブレーキを効きにくくするもので、
減速のための摩擦力を正常に保つために
長い下り坂を走行の際は、
エンジン・ブレーキを低速にして
フット・ブレーキとをバランス良く併用する
ことが不可欠なのです。
こうして知識を得たうえでの訓練と実践が、プロ・ドライバーには常時求められます。
そして企業はそれを継続的に支えるという尊い任務を担っているのです。
とりわけ重要な使命が、従業員への安全指導であると申せましょう。
弊社におきましても、従業員一同いっそうの努力をいたし、
安心安全第一に皆様のお役に立てますよう、業務を誠実に行ってまいる所存です。
パートスタッフのFでございました。
皆様ごきげんよう。