『KYT』part2
2023.05.27
ゴールデンウィークも終わり朝夕は少し肌寒い日もありますが、
日中は汗ばむ季節になってきました。
これからはだんだんと季節も夏に向かい熱中症対策も考えないといけませんね。
以前このブログでミーティング内での『KYT』実施のお話をさせていただきましたが、
今回は続編という事でご紹介させていただきます。
まずおさらいで『KYT』とは何かと言いますと、
「交通場面に潜む危険を予知する能力を養う」訓練になります。
交通場面にはさまざまな危険が潜んでいます。
そうした危険が目の前に現れてから回避手段を取っても手遅れというケースは少なくありません。
交通事故を起こさないためには、事故に結びつく危険要因をできるだけ早く予知し、
危険を回避するための適切な行動を取る事が重要なポイントなります。
そうした危険を予知する能力を高めるための有効な訓練方法が
「危険予知訓練」略して『KYT』と言います。
(トラック協会 事業用トラックドライバー研修テキスト参照)
危険予知を行うためのポイントは下記の3項目になり、
①トラックの特性を理解する
トラックの車体の大きさ(長さ・幅・高さ)を把握し、
内輪差やオーバーハングなどのトラック特有の特性や、運転席の高さからくる視界の特性などを
理解しておく事で、交通場面に応じた危険を予知する事ができます。
②相手の特性を理解する
歩行者の中でも特に子供や高齢者には特有の行動特性があります。自転車や二輪車についても四輪車とは異なる走行特性があります。それを正しく理解する事で相手の動きを予知する事ができます。
③安全運転知識を身につける
濡れた路面や積雪した路面では停止距離が長くなる、カーブでは遠心力が働く、夜間は停止車両を走行車両と錯覚しやすいなど安全運転に関する知識を身につける事で道路状況に応じた危険を予知する事ができます。
運転時にはいろんな危険が潜んでおり、
事前に危険なシチュエーションを想定する事で危険回避にもつながります。
手順としては、
①イラストの交通場面で想定できる危険要因をまずは考え記入する。
②その後危険を回避するための運転方法は何かを考える。
③そしてその内容をドライバーみんなで意見交換し共有する。
実際に行った内容は以下になります。
解説はこんな感じになります。
その他のシチュエーションは、
解説はこんな感じになります。
「見通しの悪い交差点への接近」と「センターラインのない道路の走行」の
2つのシチュエーションはよくあるシチュエーションになります。
このシチュエーションは自家用車運転の際にも想定されるシチュエーションになりますので、
ご覧いただいています皆様も試していただき、危険回避について考える一助にしてみてください。
当社も引き続きこういった訓練を実施する事で安全に関してより高い意識を持ち
無事故につなげていきたいと思います。